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『ゲド戦記』(ゲドせんき、英題:''Tales from Earthsea'')は、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』の主に第3巻の「さいはての島へ」を原作とし、宮崎駿の絵物語『シュナの旅』を原案とした長編アニメーション映画。スタジオジブリ制作。東宝配給で2006年7月29日に劇場公開。宮崎吾朗監督・脚本の独自解釈によるストーリーとなっている。 == 登場人物 == 原作『ゲド戦記』ではなく、絵物語『シュナの旅』がキャラクターイメージの元となっている。監督の宮崎吾朗は「『シュナの旅』の登場人物に少しずつアレンジを加えていって…『ゲド戦記』の世界に近づいた感じです」と語った〔「WORKS OF ゲド戦記」(BNN刊)において〕。 ( )内はその人物の真(まこと)の名。作中の世界(アースシー)では、人に真の名を教えることはその者の掌中に己の魂を委ねることと同じで、通常、真の名を隠す。 ;アレン(レバンネン) :主人公。エンラッドの王子。17歳。真面目すぎる性格のために世の中の暗黒についてまで心を悩ませるうち、本来は心の“光”だった彼の分身が“影”となって去ってしまう。心の均衡を失い、衝動的に父王を殺害、国を捨てて失踪。逃走中にハイタカに命を救われ、ハイタカと共に世界に異変を起こしている災いの根源を探す旅に同行する。 ;テルー(テハヌー) :ヒロイン。顔に火傷の痕がある少女。テナーと共に作物や羊を育てて暮らしているが、特に自分の命を大切にしない人間には容易に心を開かず、両親に虐待された末に捨てられた辛い過去を持つ。心に闇を持ち折に触れて自暴自棄になるアレンを嫌っていたが、彼女もまた自分のように心に傷を負っていると知ると段々アレンに歩み寄るようになっていった。清廉な心を持つハイタカには出会ってからすぐに信用し、彼のことをタカと呼ぶ。 ;ハイタカ(ゲド) :アースシーの大賢人。世界の均衡が崩れつつある事を察知し、アレンと共に災いの源を探る旅に出る。頬に傷がある。世界の均衡を崩さぬよう、みだりに魔法を使ってはならないと考えている。 ;テナー :ハイタカの昔なじみで、彼のよき理解者。ゲドという彼の真の名を知っている。親に捨てられたテルーを女手一つで育てている。昔、カルガド帝国にあるアチュアンの墓地の巫女をしていた。このことは台詞のみで語られている。映画では髪は金色だが、原作では髪は黒い。 ;クモ :永遠の命を得るために、禁断の生死両界を分かつ扉を開いた魔法使い。かつて魔法を濫用したが、ゲドに阻止されたため、彼に復讐する機会をうかがっている。男性だが、声優とその外見から女性的に見えるキャラクターとなっている。英語版での名前はCob。 :かつて「ハブナーのクモ」と呼ばれ、人が金を払いさえすればパルンの『知恵の書』を使い、望み通りの人間をあの世から呼び出していた。しかし、師の魂を呼び出され憤った若き日のハイタカは、泣きわめいて抵抗するクモを無理矢理黄泉の国まで連れて行き、恐怖の底に突き落とした。その後クモは、改心を誓って西へと去ったが、その心の底ではハイタカへの復讐を誓っていた。 ;ウサギ :人狩りを生業とするクモの部下。小心者だが、クモの力をかさに着て傍若無人に振る舞う。アレンを坊っちゃん、テルーをお嬢ちゃんと呼ぶ。これはウサギ役の声優本人が希望した呼び方らしい。英語版での名前はHare。 ;国王 :エンラッドの賢王で、アレンの父。賢王の名にふさわしく、国民のことを常に考えており、国土の各地から報告される異常事態に憂慮していた。ある夜、突如アレンに刺殺され、身に帯びていた魔法の剣を奪われる。 ;王妃 :アレンの母。国を継ぐものとして、アレンを厳しくしつける。いつも猫を抱いている。 ;女主人 :都城ホート・タウンに住む元まじない師。現在は魔法を信じられなくなり、模造品の生地を売っている。 ;ハジア売り :常習すると死に至るハジアを扱う商人。ハジアとは麻薬の一種であり、アレンに気安く近づきハジアを売りさばこうとする。しかし、あと一歩のところハイタカに止められ、腐れて「強がるんじゃねぇよ呪い野郎、どうせお前も魔法が使えねぇんだろう」と暴言を吐くような捨て言葉を言って走り去る。既にハジアに侵された犠牲者もいる。ハイタカ曰く「ハジアを口にすると精神が肉体から離れ、やがて最期は死」とのこと。 ;ルート :エンラッド国王の側近の老魔法使い。世界の均衡が崩れつつある事に憂慮している。 ;2人組のオバさん :テナーの家の近くに住む村人。テナーの作る薬を買っているが、内心ではテナーやテルーの事を薄気味悪がっている。なお、この2人組の動きは、ハウルの動く城で王宮の大階段のシーンを手がけたアニメーター、大塚伸治によるものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゲド戦記 (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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